「コンセプトメイキング」という冒険の旅

1.笑顔と驚きのコンセプト会議

「まるで『お母さん』のような存在だよね!」
そのひと言が出た瞬間、会議室は弾けるような
笑い声につつまれました。

2021年2月。札幌市内のあるオフィスで始まった
会議は、ちょっと不思議な会議でした。

普通、会議とは議論が進むほど、
参加者の表情はこわばり、声も小さくなるのが
定番です。

でも、この日の会議は議論が進んでいくほど
参加者は笑顔になり、笑い声もどんどん
大きくなっていきます。

※イメージ写真 雰囲気はこんな感じです

いや、もはや会議という前提すら、
忘れているのかもしれません。

週末の土曜日にも関わらず、
集まった参加者の方々は予定していた終了時間も
すっかり忘れ、話の尽きる気配がありません。

「不動産オーナーになって良かったのは、
やっぱり自由な時間が手に入ることだよね!」

「でも金儲け一辺倒の人も、けっこういる。
 それで不動産業のイメージが悪くなっちゃう」

「机上の空論ばかり言うコンサルも、
 この業界、多くない?ほんと、ウンザリ」

「あ、わかる~。それに業界の営業マンたちも
 びっくりするぐらい知識が無いよね!」

「だから、ただ『不動産を買いました』
 『相続しました』だけじゃダメなんだよ」

「結局、不動産オーナーは、消費者じゃなく
 経営者だから。他人の力ばかり当てにしないで
 自分で勉強する、すぐ動く。
 こういう人じゃないと上手くいかないよ」

女性の意見って、やっぱり鋭い!
つぎつぎと飛び出す、切れ味バツグンな意見に
笑いをこらえながら、ふと、こんな質問も
聞いてみました。

「では、オーナーズビジョンの原田社長は、
他のコンサルタントと何が違いますか?」

この会議が開かれたオフィスの主である原田社長は、
北海道で『賃貸マンションやアパートの経営分析』
から『新築の企画』『売買の仲介』など、

不動産経営をさまざまな点からサポートする
企業『オーナーズビジョン株式会社』の
代表取締役であり、今なお多くの不動産オーナー
から経営の相談が絶えない現役のコンサルタント
だからです。

そして集まった女性の方々は、原田社長と
特に親しい経営者の皆様でした。

「原田さんは、全然違う!
 ホントに大変な時も見捨てない!」

「問題が解決したら、一緒に喜んでくれるし!」

「人脈も知識も豊富で、正義感や誠意もある。
 長期的にサポートしてくれるから、ホントに安心」

「でも、いい話ばかりじゃない。
 あえてマイナスなことも教えてくれる。
 そういう点も信頼できるところ」

そこは聞き逃せない!と思う意見が
「ちょっとメモが追い付かないかも……」
と内心ヒヤヒヤするほど、
どんどん湧き出てきました。

「だから、原田さんの良さをわかってくれる人
 じゃないと紹介したくない」

「私も!紹介するなら、
「経営者として育ってほしい人」を紹介したい」

「私は原田さんにほめられたいから頑張っている
 所もある。だから、やっぱり『お母さん』的な
 存在だよ!」

お母さん!?
驚きのあまり、メモを書く手が思わず止まりました。

「お母さん!?」
話題の中心だった、原田社長ご本人も
思わず吹き出しました。

「お母さん、なんですね!!」
この会議のファシリテーターである
梅沢さんも、このひと言をすばやく
キャッチします。

男性の経営者に対し、同じ経営者とはいえ、
女性のクライアントが抱く信頼のイメージが
『母性』とは!

でも、このひと言が今回のプロジェクトの方向性を
明確にする、とても重要なキーワードとなりました。

2.「コンセプトメイキング」とは何か?

2021年の年始から始まった、
オーナーズビジョン株式会社様の
「新オフィシャルHP 構築」
というプロジェクト。

コロナ禍が起きてから、企業にとってHPは、
もはや単なるWEB媒体ではありません。

「非対面」が前提の社会にとって、
いわば「企業の顔」そのものであり、
お客様と自社の出会いやつながりを生む
大切な「接点」です。

気軽に会って、対面で話す。
街中に出て、あちこちに顔を出す。

そんな行動がほとんどNGになった
こんな世の中だからこそ、

・自分の悩みを解決してくれる情報や
 商品、サービスはあるのか?

・確かな品質や実績はあるか?
 自分と同じ悩みを持つ人の評判は?

・どんな人たちが運営する企業なの?
 信頼してもよさそうな人たち?

そんな悩みや願いを持ちながら
自社のHPを見つけてくれた人のために
役に立つ情報が読みやすい文章で書かれていて、

「この会社の商品やサービスをもっと知りたい!」
と自然に思える。

これが、今の時代における企業のHPが持つべき
大切なポイントです。

そのために欠かせないのが、実は「コンセプト」。

日本語ではさまざまな言葉に翻訳されますが、
私が好きな翻訳はコレです。

【コンセプト】
創造された作品や商品の全体につらぬかれた、
骨格となる発想や観点

― デジタル大辞泉 より

ヒトのカラダでたとえるなら、「背骨」。
企業で言えば、時代が変わっても
創業の時から変わらぬ「想い」や「姿勢」
「理念」が事業のあらゆる所に表れている。

それが「コンセプト」です。

ただし背骨と同じように、「コンセプト」は
普段、見える所にはありません。

表からは見えない、でも内部でしっかり
貫かれている軸であり中心だからこそ、

さまざまな立場の人がそれぞれの視点から
意見を出し合い、対話を重ねる時間の中で、

自分たち(自社)という存在を掘り下げる
プロセスを経て、言葉の表現に置きかえ、
「発見」「確認」することが大切です。

たとえば、過去の仕事や成果をふり返る時、

・さまざまなシーンでのお客様の声や表情
・そのお客様と向き合った時、自分たち
(自社)が行なった仕事や掛けた言葉
・または向き合った自分たち自身の気持ち


などをふり返りながら

自分たち(自社)の内面へと
奥深く入っていく冒険の旅。

それが「コンセプトメイキング」
と呼ばれるプロセスです

今回、冒険を共にしたメンバーは5名。
オーナーズビジョン株式会社を創業した原田社長。
そしてオーナーズビジョン様の大切な顧客であり、
原田社長の仲間でもある女性経営者の方々。

冒険の水先案内人は、『業務用マンガ家』の通り名で
活躍する梅沢太一さん。

確かな手腕で数々のコンセプトメイキングを
成功させた名ファシリテーターです。

私自身は、ともに旅をし、その想いを聴き、
後日に制作されるHPのコンテンツにも
この冒険の旅路を書き加えていく
ライター役として参加しました。

男性的なカラーの強い日本の不動産業界。
その中で、女性のような安心感やきめ細かい
サポートを絶やさず、

クライアントの長きに渡るパートナー役
として、その経営をずっと支え続けた。

オーナーズビジョン株式会社様という
企業の歩みを「コンセプトメイキング」
という旅の中で語り続けた結果、

創業の時から変わらぬ想いがギュッと凝縮された
24文字のコンセプトが全員の目の前に現れました。

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https://ownersvision.com/

「できたー!」「できましたね!」

参加者全員が納得できる言葉で
コンセプトがまとまった瞬間に上がった
歓声と拍手。

それは、HPの冒頭にあるキャッチコピー
(ヘッドコピー)にも
そのまま使えてしまうほど、

オーナーズビジョン様の理念と想いが詰まった
言葉の結晶だったのです。

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