「書く」のではなく「見つける」コトバ

‐ 理念の先にある「願い」は,何だろう？-

「 『成功のための４つのポイント』は、
ちょっと違うな 」

私が作成したテキスト読んだ、
オーナーズビジョン株式会社の
原田社長からそんな感想が返ってきました。

2021年の年初から始まったオーナーズビジョン
株式会社様の『新オフィシャルHP　構築』という
プロジェクトもいよいよ大詰めの時期をむかえて
いました。

6月上旬に開催された、この日の
オンライン会議では

約3週間後のリリース予定日に向けて、
新たなオフィシャルＨＰで使用する
デザインや画像、テキストの表現など

新たなホームページのコンテンツとなる
情報の内容を確認する打ち合わせの日
でした。

法律や税制も深く関係する不動産業界。
万に一つも誤った情報や印象を与えては
いけません。

そのために、コンテンツのテキスト確認も
一行一行、じっくりと精読する読み合わせ
は欠かせないプロセスでした。

この日、私がテキストを担当したページの一つ
『選ばれる理由』の確認もありました。
https://ownersvision.com/reason

指摘をいただいたのは、いわゆる中見出し。

HP内の各コンテンツ（情報、企業からのメッセージ）
にとって、最初の印象を伝えるキャッチコピーの
役割をになう所です。

「成功の『ポイント』じゃないと思うんだよ。

吉田さんも知っていると思うけど、ウチが
運営している『北海道大家塾』の理念とも
ちょっと合わないと思う」

『北海道大家塾』はオーナーズビジョン株式会社様が
定期的に開催・運営される北海道の賃貸オーナーさん
向けの勉強会です。

創業時の2011年からすでに69回ほど開催され、
会員数も1430名と大家さん同士が交流する
コミュニティーとしては北海道最大の規模
となります。

原田社長はその『北海道大家塾』の
三大理念に書かれた一文をふまえて

『当社はアパートやマンションといった
賃貸物件の経営（賃貸経営）という事業
をどうクライアントへお伝えしているか？』

をていねいに説明されました。

「この三大理念にもある通り、
『賃貸経営（または大家業）とは
サービス業であり事業です』
が当社や北海道大家塾で伝えたいところ。

だから
賃貸経営（または大家業）とは
オーナー自らが取り組む、動く事

賃貸経営（または大家業）とは
常に学び続ける活動です

というメッセージを伝えている」

「その賃貸経営を成功させるためには、
まず自分が所有するアパートや
マンションを満室にすることから。

そのためには、入居先を探している候補者が
お部屋の内見に来てもらえるよう、

物件の魅力やお部屋の商品力を保つため
リフォームやリノベーションも
定期的に行なう必要があるし、
その管理も大切。

だから業界のプロでもある関係業者さんにも
協力してもらえるよう、彼らと話せるような
知識やコミュニケーションも学ぶ必要がある」

「また入居した入居者さんたちにも
『いかに長く住んでもらうか？』
を考えてコミュニケーションを取り、

クレームやトラブルの対応も
きちんとしないといけない」

「そしてマンションやアパートのオーナーと
なった瞬間から『経営者』になるんだ。

だからファイナンスや税務の知識も
覚えて、収益性を上げるための分析力も
身につけないと。

また、不動産投資をやりたいなら
マーケティング的な観点から
物件のポテンシャル（立地力）を
図り、プロモーションを行なう
企画力や運営力も重要だね」

そのお話ひとつひとつが、経験と実績に
基づくリアリティがありました。

一方で、私が選んだ『ポイント』という
コトバは、確かにそぐわない。

不動産業界に限らず、経営の本質にも
つながる原田社長のお話に対して、

あまりにも軽すぎる印象を
与えてしまっています。

反面、経営の本質を書き表す
コトバは、どうしても漢字が多くなり

悩みや不安を抱えた方ほど
情報がスッと頭に入らず、
難解な印象を与えてしまう
リスクもあります。

うかがったお話に秘められた
本質と想いを、わかりやすく
端的に伝えるコトバとは？

なぜ、学ぶが大切なのか？

経営にかかわる知識や情報を学んだ結果、
クライアントは何を得るのか？

企業として、クライアントにどう成功して
ほしいのか？

ゼロから考えなおした時、
大きなヒントになったのは、原田社長の
こんなメッセージでした。

「もちろん、最初から経営の能力が
全てある人は、なかなかいないよ。

だから最初は、いろんな専門家から
サポートを受けることが大切なんだ。

まずは、そこから学び始めてもらって、
ゆくゆくは経営者として一人立ちして
もらう。

でも、成功したら、その後はお互いに
経営者仲間としてつながっていける。
そういうクライアント、ウチには多いよ」

不動産の経営に欠かせないのは
プロモーションやマーケティング的な
観点とともに

コミュニケーション能力
企画力
運営力
分析力
そして学びを実践する行動力

浮かび上がってきたのは『チカラ』という
キーワード。

確かに、初めから経営の能力を
持っている人はひと握り。
だから学び続け、実践し続け
経験を積んだ人だけが手に入れる
ことができる『チカラ（実力）』

単にお金を払えば短時間で手に入る
「成功のノウハウ」や「成功の秘訣」
ではない。

自分の確かな『チカラ（実力）』になる
からこそ、自立した経営者として
理想の人生を手に入れる。

その理想を実現させるため、経営の本質を伝え、
賃貸オーナーさんたちが『チカラ（実力）』を
付けるサポートするのが

オーナーズビジョン株式会社という存在。

そんなストーリーを思い浮かべながら
『チカラ』というコトバを中心に置くことで

指摘された中見出しとともに
担当ページの文章を全て一新することが
できました。

賃貸経営 成功のための４つのチカラ

賃貸経営を成功するために
オーナー自ら学び実践し続けることが不可欠

１．現状を分析して実行に移すチカラ。

２．コミュニケーションを取るチカラ。

３．所有する物件を満室にするチカラ。

４．賃貸経営を学び続けるチカラ。

「うん、いいんじゃないかな」

後日、原田社長にもOKをいただき
無事にリリースされることとなりました。

-「分かりやすい」だけでは,響かない理由（わけ）-

この「選ばれる理由」のページは、

特に複数のアパートやマンションを所有しつつ
さまざまな経営問題を抱えるオーナーさんや企業

または、親から不動産を相続したばかりで
「全く知識が無くて」とお困りの二代目大家さん

など不動産経営に悩む方々の目に留まり

HPのコンテンツを読み進める中で
「この会社に一度、相談してみよう！」と
思っていただけるようなキッカケになること
でした。

そのためにはまず、

『アパートやマンションの経営に
成功するためには具体的に、この点を
理解した上で経営することが大切ですよ！』

という明快なアドバイスを伝え、

「なるほど！今まで聞いてきた話とは違うが
言われてみれば、その通りだ！」

と、納得してもらうことが大切だと
話し合っていました。

その納得感がHPのコンテンツへの興味を高め、
読み進める中で

「だから、多くのオーナーさんは他社ではなく、
この会社に相談しようと思ったのか！」

と、さらに納得感が高まり、

全て読み終えた後には

「今、自分が思っている賃貸経営の不安や
問題も話してみたいな！」

「なんだ、無料相談の情報もあるじゃないか！
一度、相談してみようかな」

と最後にある大切な情報まで、スムーズに伝わる
ことも欠かせません。

その結果、高い関心を持ってお問い合わせや
無料相談の機会を利用してもらう方が

顧客と企業の双方にとって良い出会いの
きっかけとなり、新たなパートナーシップが
生まれる可能性も高まります。

そのためには、コンテンツ上の文章には
専門的な知識や専門用語を出来るだけ使わず、

大切なポイントだけを「わかりやすく」「端的に」
文章へ書き起こすことを第一に考えていました。

でも大切なことは、もう一つあったのです。

それは「我々は、なんのためにこの事業に、
このサービスに、取り組んでいるのか？」

「それが顧客（お客様）へ届いた結果、
顧客（お客様）にどうなってほしいか？」

「お互いにどんな信頼のもとで
つながりたいのか？」

という企業、組織としての『想い』や
『願い』を書き表すこと。

それが、読んだ側の心に響き、納得・共感に
なることで、まだ会っていない顧客の心に
信頼感を生み出し始めるからです。

「わかりやすい、読みやすい、
でも印象が薄いなあ」

HPのコンテンツに限らず、
チラシや広告、プロモーション施策でも

そういう感想や反響をもし耳にしたら、
その声をヒントに客観的な視点もくわえて
もう一度、確認してみませんか？

そこに自分たちの『想い』や『願い』は
表れているだろうか？　と。

そして、そのコトバは作るものでは
なく、見つけるもの。

北海道大家塾の理念が描く先に
『チカラ（実力）』というコトバが
あったように、

創業の頃に描いた『想い』や
企業や組織が掲げる『ビジョン』の
先には、新たな顧客の信頼へとつながる
『願い』のコトバは見つかるはずです。

★ご紹介したＨＰはこちら
-選ばれる理由-
オーナーズビジョン株式会社　公式ＨＰ

賃貸経営のプロだから
安心して全てを任せられる
https://ownersvision.com/reason